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ディストピア小説でした。これも3日ほどで一気読み。大変面白かったです
近年、コンプライアンス「的に」ダメとかで、メディアでの表現規制がかつてより厳しくなってますが、小説にまで適用されたらどうなるのかというお話
文学とは何か、人間とは、表現の自由とは
こちらも色々と考えさせられる作品です。そして今の世の中を見ていると、このとんでもないストーリをフィクションだよと笑えないからさらに怖い
芸人さんがペンギンの池に落ちたこと、昭和のテレビなら全然ありだった
でも、ペンギンを怖がらせたりケガさせたりしたら勿論ダメだよねとは思うし
昭和だって行き過ぎた演出があれば当事者や視聴者からクレームが来て謝ったりしてたのでしょう、今のようにネットで騒ぎになることがなかっただけで
今はネットでみんなが意見を言えるようになって、それは良いこともあるけれど
何も考えずにいたらいつの間にか悪い方向へ行ってしまう危うさもあると思う
世の中の価値観が変わる速度が増して、その流れの中にいるなと日々感じていて
正直ついていけないと思うこともあるし、そうなってほしいと思っていたから良かったと思うことも
コロナ以降、この小説の世界にじりじりと近づいているような薄気味悪さも感じていたので
とっても怖い小説でした